訪問看護と訪問介護
目次
はじめに
こんにちは。めどぷらスタッフの木村です。
今日は在宅医療において重要な看護師と介護士について探ってみましょう。
訪問看護師と訪問介護士の違い
ご利用者様にとって、住み慣れた環境で心穏やかに療養生活する上で心強い支えとなる看護師と介護士。
訪問看護師と訪問介護士。名前は似ているけど、必要資格も ご利用者様へのサービス内容も全く異なります。
わかりやすく言えば「医療行為」があるかどうか、が決定的な違いです。
【訪問看護師】
病気の治療の援助(医療行為)
訪問看護は、看護師がご自宅を訪問し、主治の医師がその治療の必要の程度につき厚生労働省令で定める基準に適合していると認めた居宅要介護者に対して、下記の目的のもと提供されています。
- ご利用者様の要介護状態の悪化を予防
- 可能な限りご自宅での生活を継続
- ご利用者様とその家族の自立した生活とQOL(生活の質)の向上
上記目的に応じて、看護師がご自宅に訪問し、ご利用者様の病気や障がいに応じた観察や看護ケアを行います。
その中で健康状態を管理しながら、安心して日々の生活を送れるようお手伝いします。
また、病状が思わしくなく最期の時間を自宅で迎えたいという希望に沿ったターミナルケア看護も提供しています。
【 訪問介護士(ホームヘルパー)】
訪問介護では日常生活のサポート
一般的に、ホームヘルプとよばれるサービスです。
訪問介護員等がご自宅を訪問し、ご利用者様の生活全般にわたる援助を行うことで、ご利用者様がご自宅での日常生活を継続できるように援助します。
訪問介護の目的として、
- 生活習慣や価値観を尊重した生活基盤を整える
- 生活の自立の拡大を図る(自立支援)
- 社会との交わりを図り、自らの存在価値が実感できるようにする(自己実現)
- 健康状態の把握、異常の早期発見、事故防止を図る
- ご利用者様の状態変化を発見し、他の職種へつなぐ
が挙げられます。
すなわち、ご利用者様と家族に快適な日常生活を実現することと、日常的な訪問を通じて異常や状態変化の早期発見に努めて次の支援に結びつけることが、訪問介護の果たす役割といえます。
訪問看護の利用時間
利用時間も似ている「訪問看護」と「訪問介護士」。
細かくみると それぞれ利用時間も異なります。
訪問看護の利用時間について表にまとめてみました。
訪問看護 | 訪問介護 | |||
サービス | 介護保険 | 医療保険 | 身体介護 | 生活援助 |
1回の 利用時間 |
①20分未満 ②30分未満 ③30分以上60分未満④60分以上90分未満 |
30~90分未満 | ①20分未満 ②20分以上30分未満③30分以上60分未満④60分以上90分未満 ⑤90以上120分未満 |
①20分以上45分未満 ②45分以上 |
利用回数 | 制限なし | 1週間に3回 | 1週間に3回 |
厚生労働大臣が定める疾病等の患者は週4回以上の訪問の利用が可能。
厚生労働大臣が定める長時間の訪問を要する者は、週1回のみ1回90分を越える長時間の利用のみ可能。
「訪問看護」と「訪問介護」必要資格の違い
まず、訪問看護を行うのは、国家資格のある医療従事者です。
【訪問看護】
ご利用者様のご自宅に訪問し、「状態観察や医療的なケア」を行うのが下記の職種になります。
訪問看護では家事サービスはしません。
看護師、准看護師、保健師、助産師、理学療法士、作業療法士、
言語聴覚士
訪問看護には、医師が発行する「訪問看護指示書」が必要になります。
【訪問介護】
ご利用者様のお宅に訪問し、「家事サービスや身体の介護」を提供するのが下記の職種になります。
医療従事者ではありませんので、医療行為はできません。
介護福祉士、実務者研修終了者、初任者研修修了者、旧ホームヘルパー1級課程修了者、旧ホームヘルパー2級課程修了者、旧介護職員基礎研修課程修了者
訪問看護に必要な訪問看護指示書とは
訪問看護する際には、介護保険と医療保険どちらの保険制度を利用しても必ず医師の指示が必要です。
それが訪問看護指示書です。
ご利用者様の主治医が診断結果のもと、看護師が訪問看護計画書と訪問看護報告書を提出し訪問看護指示書を発行してもらいます。
指示書にも種類があります。(訪問看護指示書、特別訪問看護指示書、在宅患者訪問点滴注射指示書、精神訪問看護指示書)
ご利用者様によって違います。
しかし、ご利用者様にサービスを提供する際に、主治医から「指示書」を発行してもらう前に「口頭」での指示が一般的になっています。
指示書」がなければ訪問看護ステーションは、保険請求できません。
看護師は「指示書」を主治医に催促しなければなりません。
忙しい医師を捕まえて催促するのはけっこう大変です。
訪問看護指示書をスムーズに発行してもらうには
医師にわざわざ催促しなくても、もっと簡単に「指示書」がもらえればレセプト業務も捗るのに・・・
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企画・執筆: SAORI
/ 監修: 保坂 恵里奈
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執筆者
SAORI
臨床検査員、病理細胞検査員、透析病院看護を経てやっぱり生きてる人間が好きだと気づいたSAORIです。好きな臨床検査は尿沈渣です。
臨床検査員、病理細胞検査員、透析病院看護を経てやっぱり生きてる人間が好きだと気づいたSAORIです。好きな臨床検査は尿沈渣です。
監修者
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保坂 恵里奈
看護師歴: 19年
保有資格: 救急看護認定看護師、日本DMAT・DMORT隊員、国際緊急援助隊医療チーム所属、ICLSインストラクター
看護師歴: 19年
保有資格: 救急看護認定看護師、日本DMAT・DMORT隊員、国際緊急援助隊医療チーム所属、ICLSインストラクター